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もう納豆について語るくらいしか、僕に出来ることはない…などと思っていたが、もうそんなんは沢山。
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今日は、4時起き。

意味などない。

19歳の時に読んだ小説を2冊読み返し、香山リカの『しがみつかない生き方』を立て続けに読了。

多分、あれこれ考える時間を与えたくなかったのと、昔に帰りたい気持ちが交錯していたのだろう。

19歳の時に読んだ小説は、片山恭一の『満月の夜、モビィ、ディックが』と、乃南アサの『ドラマチック・チルドレン』である。

この二冊は、当時、どちらも染み入るように自分の中に入ってきて、夢中になって読んだ覚えがある。

片山恭一は、セカチューで、ある意味、損をしている作家とも言える。

セカチュー以外の作品にも、僕は大体目を通しているが、そのどれもが、セカチューとは180度異なる秀作揃いである。

つまり、『売れ線狙い』ではない、彼本来の持ち味を発揮している作品が多いのだ。

セカチューは、ある意味、作者の作戦勝ちだと思う。
ヤヤコシー感受性を、読者に要求せず、物語としての曖昧さを排し、普遍的に数多多くに共感を求められる『死別』にのみフォーカスを当て、成功したのだ。

ある意味では、片山恭一に、僕達大衆は、ナメられているのだ。

しかし、はっきり言うが、セカチューは駄作だ。

当時の日記にも、僕はこう記している。

「柴崎コウ絶賛!との帯が付いていて、彼女曰く、何かすごく感動するみたいなことが書いてあったので、世界の中心で~を購入。2時間程かけて、ドトールで読了。人をバカにするのも良い加減にしてほしい駄作であった。1500円弱を出して買ったのに、あまりに酷い内容であったことに憤怒し、僕は、何故か、八つ当たり的に、紀伊国屋の店員に文句を言いたい気持ちに駆られ、再度、紀伊国屋に行くが、勿論、文句など言えるはずもなく、(店員とセカチューには、何の因果関係もない)、結局、河合隼雄の、『こころの処方箋』を購入して帰宅。」

と記されている。

とまぁ、やや脱線したが、何が言いたいのかと言うと、セカチュー以外の片山恭一作品は、素晴らしいのですよ。

特に、取り上げた『満月の夜に~』は、僕の感受性にドンピシャリとハマり、食い入るように読んだものだ。

釣りが好きな、理屈っぽい孤独な主人公が、愛を知ったり、絶望したりする話だ。

あの頃は、夢があったな~。

本を一冊一冊読み終わる度に、確実に何かに近付いている気がした。そして、どうしようもなく孤独だったけれど、僕は本に満たされていた。何もなかったけれど、本だけには夢中になれた…

そんな思い出がある。

乃南アサは、まぁ割愛。

何で僕が今、こんなに饒舌かと言うと、勿論、酔っ払っているからです。

本も読み尽くし、薬も切れかけてきた僕に出来ることは、酒を飲むことだけだ。
明日には、Amazonから、認知行動療法についての本が来る。

あと、明日は、不登校関連のセミナーで、また、講演をしなくてはならないのだ。

こんな腐り切った奴の話なんか参考になるかと、つくづく嫌になるが、まぁ、明日は正直に、メリット、デメリット、そして、今僕は苦しんでいることを話して来ようと思う。
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