信じられる価値なき時代

そんな時代の中を生きているような気がする。

もはや、親、祖父母世代の話は、残念ながら、僕達がこれからの社会を生き抜いていくために｢真に必要な核｣にはならない。つまり、もう根本的に相容れない。見てきた世界も、体験してきた世界もまるで別物なのだから。

勿論、恐らく人間ならば通過するであろう｢とりあえず生きてさえいれば経験すること｣みたいな普遍的な話に関しては彼らは知恵をくれるだろうが、そういうのはまぁ…必要な知恵だけど、本当に欲しい知恵じゃないというか何というか…
まぁ、もう｢神話｣は瓦解しちまってるし、信じてたあらゆるは今後どんどんブッ壊れて破綻しちゃうんだから、そこに今更すがってどうすんだ。

そりゃ不安だけど、沈んでいくことが分かりきっている船に皆が乗るからやっぱり俺も！(てか意外と沈まないかもしれないじゃん！｣みたいなことじゃなくて、もっときちんと考えよう。

情に支配されるのはただの機会損失だし、多数に流されるのは思考停止と責任放棄に過ぎない。

降りちまえば、そりゃ生きてくの楽だろ。

僕達は、恐らく日本史上最高に恵まれている｢斜陽の中｣に生かされているのだから。

見ないフリをして、目先に溢れ返る｢豊かさ｣にただコミットすれば良いのだから。

古市さんではないが、ユニクロやらZARAで服を買い、(多分、1万くらいあれば、それなりに身綺麗なコーディネートにはなる)、友人とサイゼでランチ。(1000円もあれば、かなり至福な気分を味わえる)ラウンドワンで汗を流した後は、100均で買った｢第三のビール｣でも飲みながら、お家に帰ってFACEBOOK。｢今度鍋パやろうず｣とかワケのわからないコメントなんかしたりして、身内だけで馴れ合ってみたり。

すんげぇ裕福な時代だね。
金使わなくても、こんなにハッピー。そして何より、多少のお金さえ出せば、インチキファストファッションとなんちゃってイタリアン、それなりに楽しいエンターテイメント施設で半日は遊べ、無料で｢そーしゃる馴れ合い｣が出来るんだから。すんげぇことよ。メザシと漬物と麦ご飯の夕飯がデフォで、誕生日にだけ｢限りなく水に近いカレー｣を食べさせてもらって、もうそれは本当に大歓喜。｢アイスクリームケーキ｣を初めて買ってもらった小学校2年生の誕生日。あの味の事は一生忘れられない、なんて、たかだか数十年前なんて嘘だろって感じ。(ちなみに、俺の親父談)

もうとりあえず色んなこと端折るけど、その時代その時代で、やっぱり状況は違うんだから、ひとまず、当事者意識をもって足掻くしかない。

そして、そのことを下の世代が笑い飛ばしたり、負債とか言われちゃったりして、でもまぁ、何だかんだ、歴史を刷新してくれれば良いし、多分そうなる。