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もう納豆について語るくらいしか、僕に出来ることはない…などと思っていたが、もうそんなんは沢山。
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出来たこともある。そういう部分にこそ目を向けないとね。

僕がいわゆる「多数派」を、本格的に且実質的に降りたのは、最初に通っていた高校を中退してからだ。

中退した理由は、ハッキリしているようにも思えるのだが、実は自分にも良く分からない。

僕が通っていた高校は、ごくごく普通の高校で、特に高校生活にも不満は無かった。

県内各地や県外からやってくる新しい友達に囲まれ、連日のようにカラオケに行ったり、皆でマックなり何なりでたむろしたりして、比較的高校生活自体は楽しいものであった。

しかし、最初の中間試験が終わった頃あたりであろうか。

その日、僕は、たまたま何かの手続きをした関係で、一人で帰ることになった。
どうにか赤点こそ免れたものの、限りなく赤点に近い点数を取ってしまった数学を、次の期末テストでこそ何とかしようと、「黄チャート」なる参考書を繰りながら、今にも降り出しそうな厚雲の下、そろそろ通い慣れたと言っても良さそうな通学路を歩いていた。

そして、「黄チャート」を読み進めながら歩く道すがら、何故だか分からないが、
「あぁ、このままじゃ、きっと俺はダメになる」

と思った。本当に理由は分からない。

ただ漠然と、そう思った。しかも、何故か割と強めに。

今にして思えば、思春期の見せるメランコリーの「イチ瞬間」だとも理解出来るが、その時は、本気でダメになると思ったのだ。

きっと、このままダラっとしてヘラヘラした幸せが続き、僕はきっとそれなりに努力はするけど、きっとそれなりにしか努力はしないから「凡庸な大学→凡庸な勤め人→凡庸な結婚」みたいな人生しか送れないんだろうな…

そういうモノが見えてしまったのだ。

だから、僕は一度リセットしたいと思った。このままこの流れに沿ってしまったら、僕は永久に自分を見失うんじゃないか。そう思えて、とても強い危機感を覚えたことを、今も昨日事のように記憶している。

××××××××××××
つまり、僕は自発的に「多数派のレール」から降りたのだ。

レールから降りたその後、マイノリティ故の苦しみを散々味わうハメになるのだが、まぁ、今なら言える、僕は多数派から降りて良かったと。

まず、レールから降りて良かったと思える理由①とにかく、時間だけはあったこと。

とかく、「学校生活」なるものは忙しい。やれテストだ部活だ行事だ何だで、案外、「自分の時間」などは、「学校生活」に埋没する限り、取れないものである。

よって、この点は多数派のレールを降りたからこそ充足された。

死ぬほど泣き喚いたり、あてどない自己探求が出来たのも、時間があったお蔭。まともに規定されているレールにいる限り、僕らは自分と向き合うことさえままならないのだ。

そして、降りて良かった点②。

これは①とも関連するが、とにかく、本が読めたこと。

この頃は、自ら降りておいてナンだが、マイノリティである自分に対して、かなり卑屈になっていたので、自ら人と接することを避けていた。

だから、基本的には他者との交流は皆無に近く、とりあえず寂しかった。

よって、僕は他者との交流を「物語」の中に見出だした。

これは、今振り返ってみても実に大きな糧となっていることに気付く。

きっと、多数派ダラっと何となく楽しいコースにいる限り、僕は一編の小説すら手に取らなかったと予測出来るし、何より、その必要が無かったんじゃないかと推測される。

まぁ、別に、本なぞ読まなくても良いとは思うが、物語が人を救うんだと気付けたことは大きいし、何より、思考に幅が出来た。(一応…)

そして、降りて良かった点③。

何より、何の制約もなく自分と向き合えたこと。

①、②とも関連するが、実際、何の制約もなく自分とだけ向き合えるチャンスなど、人生の中でそう幾つもあるワケではない。

そういう意味では、確かに苦しいモノではあったが、これは本当に貴重な時間であったと思う。

掘り下げて掘り下げて。ぶつかってぶつかって。

そうやって形作られた「自分」という鋳型は、きっと多数派レールに居続けたそれとは大きく異なるはずだ。

××××××××××××
さて冒頭に戻ろう。

つまり、多数派では無かったからこそ、結果論だが、今の僕は僕であるワケで、そこは卑屈になるんじゃなくて胸を張っても良いんじゃないかと思う。

自分で(きっと)決めて、自ら暗い方、辛い方を選んだんだから。そして、その道を紆余曲折しながらでも、全うしてきたのだから。。
マイノリティを嘆くなかれ。

マイノリティ故に、君が得られたモノは、本当に枚挙に暇はないはずだよ。

まぁ、高校を辞めた季節が近付いてきたので、少しセンチメンタルなことを言ってみました(笑)
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