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もう納豆について語るくらいしか、僕に出来ることはない…などと思っていたが、もうそんなんは沢山。
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多感な時期に差し掛かる一歩手前、少年時代と青年時代を隔てる、まさに分水嶺にあった頃、僕は北海道で日々を過ごしていた。

一年の約半分が雪景色という、今思い返してみると、なかなかとんでもない環境下にいたのだが、あの頃はそれが当たり前であった。雪は日常のごく一部であり、雪を前提としたあらゆるが、自らの生活に組み込まれていた。

今日、そんな北海道時代の友達が結婚した。

あいにく、関東地方はこの有様で、残念ながら式には出れなかったんだけど、幸せになってほしい。

絶対的な幸せは無いかもしれない。生きている間は、相対的な尺度から逃れることは多分不可避だ。

それでも、死ぬ前だか死んだ後だかに、幸せだったと思えるように生きていってほしい。

何故なら、僕はあの頃、確実に幸せだったから。絶対とか相対とかじゃなく、ただただ、もうそれは、本当に幸せだったと思えるから。

そして、多分、君もそうだったんじゃないかなと思う。

そんな、奇跡のような時間を一緒に過ごせた友達は、やっぱり良いもんだと本当に思う。

僕も歳を取り、年々つまらない人間に成り下がっていく一方だし、きっと、後年には下らないと、笑止されること請け合いな事柄について、ああだこうだと悩み散らかし、ただただ、今日を食んでいるだけ。

でも、そんな今の自分でも、君をはじめ、実は皆の幸せを願う自分がいるのもまた確か。

本当は面と向かっていつだって、本音を言えば良いんだろうけど、そんなに人間、平素から素直になれる程強くはないことも学んだ。

まぁ、ここは誰も見ちゃいないから素直に言おう。僕は君が想像している以上に、君に感謝し、そして、君が好きだ。一緒にバカふざけをしてはしゃぎ回った日々は宝物だ。

そんな宝物を紐解いてみると、やっぱり雪はいつもそこに在った。

幾度となく一緒に帰った帰り道。嬌声を上げながらボールを追った日々。お互い、巨大なニジマスを釣った日、そして、何気ないやり取りの数々。

その何れにも雪のある景色が見える。

雪は儚い。掌に収めた刹那、水となり消える。

少年時代は雪景色。

もう水となり消えた時間だが、まだ掌は少しだけ雪の温度が残っている。

冷たいんだけれど、それを実感する気持ちは温かい。俵万智かよって話だね。

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